中国は表向き「平和・友好」と言うが、それは単なる「軍拡の時間稼ぎ」である。


台湾にらむ ミサイル2000基

経済協力と軍備強化 中国、アメとムチの統一戦略

【台北=山本勲】

中台間の自由貿易協定に相当する経済協力枠組み協定(ECFA)の調印を機に、
中台の経済統合が加速の気配を示す一方で、
中国は対台湾軍事力の強化を急ピッチで進めている

台湾国防部の内部報告によると、
中国の台湾を射程に収めたミサイル配備数は今年末に約2千基と、
この2~3年間で600基も増える。

米国の対台湾武器売却に対しても一段と反対圧力を強めており、
”アメとムチ”の台湾統一戦略がさらに鮮明になってきた。


 中国は先月末に調印したECFAで台湾に対し539品目の貿易関税を早期撤廃する。

一方、台湾の関税撤廃品目はその半分以下の267にとどまり、
「台湾に利益を譲る」(温家宝首相)との公約を実行した。


 2年前に親中政策を掲げ登場した馬英九・中国国民党政権に対し、
中国は満面の笑みで「善意」を示した形だ。

ところがECFA交渉たけなわの今年半ばに台湾国防部がまとめた中国軍の分析は、
これを真っ向から否定する内容となった。


 「中共(中国)の2010年台湾攻撃兵力研究分析」と題する同報告は、
中国が馬政権発足後も台湾向け軍事力の強化を加速させている現実を浮き彫りにした。


 中国は1990年代以降、台湾を射程に収めたミサイルを
毎年50~100基程度のペースで増やしてきた。

しかし馬政権が発足した2008年春に1400基(米国防省)とされた配備数は、
「今年中に1960基になる」というから、互に200基以上の増とピッチがあがった。

 さらに旧型戦闘機「殲6」の無人化や、
イスラエルから納入した無人戦闘機などの戦力をあわせると、
中国は「台湾の重要攻撃目標の90%以上を破壊できるようになる」という。


 中国海軍は年内に台湾攻撃用の大型戦艦51隻、潜水艦43隻などを備える。

すでに沖縄、台湾、フィリピンと連なる第一列島練を越え太平洋に進出。

空軍も台湾から約1100㌔以内の地域に、
戦闘機1900(300機の長距離戦闘爆撃機を含む)を配備している。

軍事偵察・通信などの偵察衛星も60基を超える。ハイテク戦争への対応も進み
「台湾海峡の軍事バランスの(中国優位への)変化を加速している」ことを
認めざるを得ない状況だ。


 報告は最後に
中国が「両岸(中台)問題の平和解決」を表向き唱えながら軍拡の時間を稼ぎ、
内部では「『台湾海峡で必ず戦争がある』」として作戦準備や
軍隊の精神教育を行っていることにわれわれは学ぶべきだ
」と締めくくっている。

 中国の「善意」の衣の下には、和戦両様で台湾統一をめざす鎧が隠れている
と警鐘を鳴らした形だ。



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  • レイバン ウェイファーラー

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